2022年11月10日に和歌山大学教育学部附属小学校・中学校で開催された「第71回近畿放送教育研究大会・第72回近畿学校視聴覚教育研究大会 和歌山大会」を視察しました。大会は公開授業の部と研究協議会の部で構成されており,視聴覚教材を活用した授業作りについて,各学校から発表がありました。
小学校では,算数科と理科の公開授業がありました。算数科では,動画を見せたり,タブレットを活用させたりすることで、児童が図形に関心を持ち,意欲的に学習できるような工夫がありました。当授業ではあくまで従来型の黒板ベースの授業形式を踏襲しつつ,生徒の理解度の向上のためにタブレットのアプリが用いられていました。また,タブレットの利用が目的となることなくあくまで手段として用いられており、非常に有効に活用されていたように感じられました。
理科では,ロイロノートを活用することによって振り返りが容易に可能であり,また、ワークを行う際もあらかじめ用意されたピラミッドチャートを活用することによって生徒たちが正解への予想にアプローチしやすいようになっていました。
中学校では,国語科の公開授業がありました。国語科では,生徒の修学旅行を360度カメラで収めたものをVR映像として編集を行い,文学の視点に加えて,観光学の視点でも動画にナレーションを付け,多角的に物事を見られるような授業展開がありました。また,どのように伝えれば魅力が伝わるのか,聞き手の心に訴えるスピーチを意識し,行ってみたいと思わせるには,どのような表現が適しているのか考えさせることを意識した指導がありました。
公開授業後の研究協議会では,近畿圏内の学校から集まった教職員による議論やGIGAスクール取り組み状況について発表がありました。